パソコン速くする！メモリ増設の為の確認ポイント

メモリを増設することで、パソコンの動作がスムーズになり作業効率が向上します。

今回は、増設する時に確認すべきポイントをご紹介します。

 

 

増設前の確認ポイント

メモリの種類

◎PC3とPC3L

PC3Lは、DDR3メモリの低電圧版を指します。通常のDDR3メモリ（PC3）は1.5Vで動作しますが、PC3Lは1.35Vで動作する低電圧仕様となっています。この「L」は「Low Voltage」を意味しています。

 

・PC3とPC3Lの主な違い

　①動作電圧

• • 　　PC3: 1.5V
  • 　　PC3L: 1.35V

    　②消費電力

    • 　　PC3Lの方が低電圧で動作するため、消費電力が少なく、発熱も抑えられます。

      　③互換性

      • 　　一部のマザーボードやデバイスは、PC3Lの低電圧仕様に対応しているため、PC3とPC3Lのどちらも使用することができます。
      • 　　しかし、すべてのデバイスが両方に対応しているわけではないので、使用前に確認が必要です。

 

◎DDR3とDDR4

　DDRとはDouble Data Rateの略です。

 ・DDR3

• 　　 2007年頃に登場。DDR2に比べてさらにデータ転送速度が向上し、消費電力も低減。
• 　　特徴: 240ピンのDIMMスロットに対応。しかし、DDR2とは電圧やピンの配置が異なるため、物理的に互換性はない。

• ・DDR4

• 　　 2014年頃に登場。DDR3に比べてデータ転送速度が大幅に向上し、さらに低電圧で動作。
• 　　特徴: 288ピンのDIMMスロットに対応。DDR3とは物理的に互換性はない。

 

これらを確認した上で増設しましょう。

 

増設後の確認ポイント

電源は入るが画面は黒いまま、又は警告音がなる場合は、正しく認識されていない場合があるので、メモリの種類や位置など正しく取り付けられているか確認してください。

ここでは正しく取り付けられ、起動している状態での説明になります。

 

 メモリの容量を確認する

増設したメモリが正しく認識されているかを確認するために、パソコンの「システム情報」を開き、メモリの容量をチェックしましょう。

Windowsのスタートボタンから「設定」をクリックし、「システム」を選択します。次にシステムのメニューから「詳細情報（Windows11だとバージョン情報）」をクリックします。

「実装RAM」の欄に増設した分の容量が表示されていれば、正しく増設されています。

 

 メモリの動作を確認する

増設したメモリが正常に動作しているかを確認するために、いくつかのアプリケーションを同時に開いてみましょう。もし、パソコンが以前よりもスムーズに動作するなら、メモリが正常に動作している証拠です。

 

 エラーメッセージの確認

メモリ増設後、エラーメッセージが表示される場合は、増設したメモリに問題がある可能性があります。エラーメッセージが表示された場合は、メモリを再度確認し、必要に応じて取り付け直すか、サポートに相談しましょう。

 

Windowsメモリ診断

Windowsにはメモリ診断ができる機能があります。この機能を使ってメモリに不具合がないか確認する方法もあります。

Windowsメニューから「Windows管理ツール（Windows11だとWindowsツール）」をクリックし、「Windowsメモリ診断」を選択します。ガイダンスに従い開始します。

メモリチェック後は自動で再起動して、その後左下の方に結果が表示されます。

 

---

 

まとめ

増設したメモリが正しく認識されているか、確認することで、パソコンの性能を最大限に引き出すことができます。

メモリの種類や、取り付け位置などに注意して増設してみてください。