
ノートパソコンの電源が入らない・画面が映らないときに
ノートパソコンの電源ランプは点灯するのに画面が映らない、電源が入ったり切れたりするなどの症状は、パソコン内部のメモリがうまく認識されていないことで起きる場合があります。
このような場合は、メモリを一度取り外して挿し直すことで、症状が改善する可能性があります。この記事では、作業前の注意点と手順をわかりやすくご案内します。
メモリの抜き挿しは、パソコンの裏ぶたを開ける作業を含みます。
動画を見ても難しいと感じる場合や、強い力を入れないと外れない場合は、無理に続けずサポートへご相談ください。
作業前に必ずご確認ください
パソコンの電源を完全に切り、【バッテリー】【ACアダプター】【USB機器】【マウス】【LANケーブル】などをすべて取り外してください。
電源が入ったまま作業すると、パソコンの故障や部品の破損につながる可能性があります。
ネジやカバーが外れない場合は、無理にこじ開けないでください。少しでも不安がある場合は、作業を中止してください。
動画でメモリの抜き挿し方法を確認する
動画を見ながら、慌てずゆっくり作業を進めてください。
メモリとは?
メモリは、パソコンが作業をするときに一時的にデータを置いておくための部品です。インターネットを見たり、文章を作成したり、複数のソフトを同時に使ったりするときに使われています。
メモリが正しく認識されていないと、電源は入っても画面が映らない、Windowsが起動しない、動作が不安定になるといった症状が出る場合があります。
どのような症状のときに行う作業?
次のような症状がある場合は、メモリの接触が一時的に悪くなっている可能性があります。
- 電源ボタンを押しても画面が映らない
- 電源ランプは点灯するが、画面が真っ暗なまま
- メーカーのロゴが表示される前に止まる
- 電源が入ったり切れたりを繰り返す
- 起動時に電子音が鳴る
- パソコンが頻繁に固まる
- 突然青い画面が表示される
- 搭載されているメモリ容量が正しく表示されない
ただし、これらの症状はメモリ以外の部品やWindowsの不具合でも発生します。メモリを抜き挿ししても、必ず改善するとは限りません。
作業を始める前に確認すること
1.パソコンの電源を完全に切る
スリープ状態ではなく、Windowsをシャットダウンして電源を完全に切ってください。
2.接続されているものをすべて外す
ACアダプター、マウス、USBメモリ、LANケーブル、外付け機器などをすべて取り外します。
3.取り外せるバッテリーは外す
バッテリーを簡単に取り外せる機種は、作業前にバッテリーも外してください。内蔵型のバッテリーは、無理に取り外す必要はありません。
4.静電気を逃がす
メモリは静電気に弱い部品です。作業前に金属製の机やラックなどに触れ、体にたまった静電気を逃がしてください。カーペットの上や、空気が乾燥した場所での作業はできるだけ避けましょう。
ノートパソコンのメモリを抜き挿しする手順
STEP 1
電源を切り、すべての配線を外す
パソコンをシャットダウンし、ACアダプターや周辺機器をすべて取り外します。簡単に取り外せる機種はバッテリーも外してください。
STEP 2
パソコン内部に残った電気を逃がす
すべての配線を外した状態で、電源ボタンを10秒から15秒ほど長押しします。
STEP 3
メモリが入っている部分を開ける
パソコンを裏返し、メモリ用の小さなカバー、または裏面全体のカバーを外します。外したネジはなくさないよう、小さな容器などに入れておきましょう。
STEP 4
メモリを取り外す
メモリの左右にある金具を外側へゆっくり広げます。メモリが斜めに持ち上がったら、端の部分を持ってまっすぐ引き抜きます。
STEP 5
メモリを挿し直す
メモリの切り欠きと差し込み口の位置を確認し、取り外したときと同じ角度で奥まで差し込みます。
奥まで差し込んだら、メモリを上からゆっくり押し下げます。左右の金具がメモリにかかり、しっかり固定されていることを確認してください。
STEP 6
カバーを元に戻す
メモリが固定されていることを確認してから、取り外したカバーとネジを元の位置に戻します。
STEP 7
電源を入れて動作を確認する
バッテリーやACアダプターを接続し、電源を入れます。画面が映るか、Windowsが正常に起動するかを確認してください。
作業するときに気を付けること
金色の端子部分には触れない
メモリの端にある金色の部分には、できるだけ触れないでください。手の皮脂や汚れが付くと、接触不良の原因になる場合があります。
メモリの向きを確認する
メモリには、向きを間違えないための切り欠きがあります。向きが合っていない状態で無理に押し込むと、メモリや差し込み口が破損する恐れがあります。
ネジの位置を記録する
機種によっては、場所ごとにネジの長さが異なります。外した場所がわからなくならないよう、作業前や作業途中に写真を撮っておくと安心です。
カバーを無理に外さない
カバーが外れない場合は、ネジが残っている可能性があります。金属製の工具で強くこじ開けると、ケースや内部部品を傷つける場合があります。
異常がある場合は作業しない
焦げたようなにおい、煙、液体をこぼした形跡、バッテリーの膨らみなどがある場合は、メモリの抜き挿しを行わず、ACアダプターを外して使用を中止してください。
メモリが2枚付いている場合
メモリが2枚付いているパソコンでは、どちらか一方のメモリに問題が起きている可能性があります。
メモリを挿し直しても改善しない場合は、1枚ずつ取り付けて電源が入るか確認すると、原因を判断できる場合があります。
確認するときのポイント
- メモリを1枚だけ取り付けて起動するか確認する
- もう一方のメモリに交換して起動するか確認する
- 差し込み口が複数ある場合は、別の差し込み口でも確認する
取り付け場所や組み合わせによって正常に起動しない機種もあります。元の取り付け位置がわかるよう、取り外す前に写真を撮っておくことをおすすめします。
抜き挿しをしても改善しない場合
メモリを挿し直しても症状が改善しない場合は、次のような原因も考えられます。
- メモリ自体の故障
- メモリを挿す部分の故障
- 液晶画面や映像出力部分の不具合
- WindowsやSSDの不具合
- パソコン内部の基板や電源部分の不具合
何度も抜き挿しを繰り返すと、別の破損につながる可能性があります。改善しない場合は、それ以上無理に作業を続けず、くじらやサポートまでご相談ください。
まとめ
ノートパソコンの電源が入らない、画面が映らない、動作が不安定といった症状は、メモリを挿し直すことで改善する場合があります。
作業を行う際は、必ず電源と配線を外し、静電気やメモリの向きに注意してください。
パソコンの構造は機種ごとに異なります。分解が難しい場合や作業に不安がある場合は、無理をせずサポートへお問い合わせください。

パソコン専門店くじらやのサポートスタッフとして6年間勤務。パソコンの初期設定やトラブル相談など、日々お客様のサポートを担当しています。初心者の方にも分かりやすい、Windowsパソコンの便利な機能や操作方法を実際の声を交えながらご紹介します。
