法人向けガイド

法人向けパソコンにWindows 11 Proは必要?Homeとの違いは?
社内ドメインへの参加・BitLockerによる暗号化・リモートデスクトップ受信・Microsoft Entra ID 参加が必要な場合はWindows 11 Proが必要です。メール・Zoom・Officeだけを使う一般事務用途でも、会社側で端末管理や暗号化を求めるならProを選ぶべきです。発注前に情報システム部門と用途・管理要件を確認してください。
2026年4月更新読了約5分

この記事は中古パソコン販売歴10年のくじらやスタッフのタムラが、法人向け販売・キッティングデータをもとに執筆・監修しています。
最初に確認すること
・社内ドメインまたは Microsoft Entra ID 参加が必要か
・BitLockerによる暗号化が必要か
・リモートデスクトップで接続される側になるか
・情報システム部門が Home を許容しているか
この4点のどれかに当てはまるなら、まずProを前提に検討してください。

ProとHomeの主な機能の違い
法人利用で差が出る機能を中心に整理しました。一般的なオフィス用途に関係する機能に絞っています。
機能 Home Pro
ドメイン参加(Active Directory) ✕ 不可 ◎ 可能
Azure AD参加・Intune(MDM)管理 △ 一部制限あり ◎ フル対応
BitLocker(全ドライブ暗号化) ✕ 不可 ◎ 可能
リモートデスクトップ(受信側) ✕ 不可 ◎ 可能
リモートデスクトップ(接続する側) ◎ 可能 ◎ 可能
グループポリシーの管理 ✕ 不可 ◎ 可能
Windows Sandbox ✕ 不可 ◎ 可能
Zoom・Teams・Office・一般Web ◎ 対応 ◎ 対応
メール・スケジュール管理 ◎ 対応 ◎ 対応
ファイル共有(社内LAN) ◎ 対応(ワークグループ方式) ◎ 対応(ドメイン方式も可)
Microsoftの仕様は変更される場合があります。導入前に最新の仕様をMicrosoft公式サイトでご確認ください。

Proが必要なケース・Homeで十分なケース
用途別に整理しました。情報システム部門と確認しながら判断してください。
Pro
社内ドメインへの参加が必要な場合
Active Directoryを使った社内ドメイン管理を行っている場合、PCをドメインに参加させる必要があります。Homeではドメイン参加ができないため、Proが必須です。ドメイン参加の有無は情報システム部門に確認してください。
Pro
BitLockerによる暗号化が必要な場合
情報セキュリティポリシーでPC紛失・盗難時のデータ保護を義務付けている場合、BitLockerによる全ドライブ暗号化が必要です。HomeにはBitLockerが搭載されていないため、Proが必要です。個人情報保護法や業界のセキュリティ基準への対応に必要なケースがあります。
Pro
リモートデスクトップで外部から接続される側になる場合
社員がオフィスのPCに自宅から接続する(リモートデスクトップの受信側)場合、接続される側のPCはProが必要です。接続する側(自宅のPC)はHomeでも可能です。テレワーク環境でオフィスのPCにリモート接続して業務する構成ではProが必要になります。
Pro
IntuneなどのMDM(モバイルデバイス管理)を使う場合
Microsoft IntuneなどのMDMツールを使って複数台のPCを一元管理する場合、Proでないと一部の管理機能に制限が出ます。10台以上のPCを管理して設定・ポリシーを統一したい場合はProを選んでください。
Home
メール・Zoom・Office・Web閲覧のみの一般事務用途
ドメイン参加・BitLocker・リモートデスクトップ受信が不要で、メール・ビデオ会議・Officeによる文書作成・Web閲覧が業務の中心であればHomeで十分対応できます。スタンドアロン(ドメイン不参加)で使うテレワーク端末・一般事務用途のPCはHomeで問題ないケースが多いです。
発注後にProへの変更が必要になると工数とコストが増える
Homeを導入した後で「やはりドメイン参加が必要だった」と判明した場合、ProへのアップグレードまたはPC入れ替えが必要になります。台数が多いほど対応工数とコストが増えます。迷う場合は発注前に情報システム部門へ確認するか、Proを選んでおくほうが安全です。

HomeからProへのアップグレード
導入後にHomeからProへ変更することは可能ですが、コストと手間が発生します。
方法 費用の目安 注意点
Windowsストアからのアップグレード購入 約15,000〜20,000円(1台あたり) データはそのまま残るが台数分の費用がかかる
プロダクトキーを購入してアップグレード 約10,000〜15,000円(1台あたり) 正規ライセンスキーを確認して購入すること
Proが最初から入ったPCに交換 台数×PC本体差額 キッティングのやり直しが必要になる
費用は変動します。最新の価格はMicrosoft公式サイトでご確認ください。台数が多い場合はボリュームライセンス(Microsoft Open Licenseなど)の利用も検討してください。
10台以上をHomeで導入した後にProへ一斉アップグレードすると、費用だけで10〜20万円以上かかることがあります。最初からProを選んでおくほうが、トータルコストを抑えられるケースがほとんどです。

法人でのライセンス管理の考え方
中古PCで法人利用する場合のライセンスの種類と確認ポイントを整理しました。
1
OEMライセンス:PCに紐づいており移動不可
多くの中古PCはOEMライセンス(PCに組み込まれたライセンス)が付属しています。OEMライセンスは購入したPC本体に紐づいており、別のPCに移動させることはできません。中古PCを購入する際に「正規のOEMライセンス付き」かどうかを確認してください。
2
ボリュームライセンス:台数が多い場合に検討
10台以上のまとめ購入では、Microsoftの商用ライセンスやクラウド契約を組み合わせる方法があります。管理方法や契約形態によって選択肢が異なるため、Microsoftまたは正規販売代理店に確認してください。
3
HomeからProへのアップグレードにはプロダクトキーが必要
HomeをProにアップグレードする場合、正規のProアップグレードキーが必要です。オークションサイト等で極端に安いキーを購入すると非正規品のリスクがあります。正規の購入先(Microsoftストア・正規代理店)から購入してください。
くじらやでは法人向けのPC納品時にWindowsのライセンス種別(HomeまたはPro)・正規性の確認を実施しています。HomeかProかのご希望は発注時にお伝えください。詳細は法人向けページよりお問い合わせください。

くじらや 法人向けサービス
Windows 11 ProかHomeかの選定もご相談いただけます
法人向けまとめ発注・スペック選定・Pro/Homeの選び方のご相談は法人向けページよりお問い合わせください。用途と台数をお伝えいただければ最適な構成をご提案します。

法人向けページ・お問い合わせはこちら

よくある質問
Q法人向けパソコンはWindows 11 ProとHomeどちらが必要ですか?
ドメイン参加・BitLockerによる暗号化・リモートデスクトップ受信・MDMによる一元管理のいずれかが必要な場合はProが必須です。メール・Zoom・Office・Web閲覧のみの一般事務用途であればHomeで対応できます。迷う場合はProを選んでおくほうが後から困りません。
QWindows 11 HomeとProで価格はどのくらい違いますか?
中古PCの場合、同スペックでHomeとProの価格差は数千円〜1万円程度のケースが多いです。後からHomeをProにアップグレードすると1台あたり10,000〜20,000円程度かかります。台数が多い場合は最初からProを選んでおくほうがトータルコストを抑えられます。
QWindows 11 HomeからProにあとからアップグレードできますか?
できます。Windowsストアからの購入またはプロダクトキーを使ってアップグレードできます。ただし1台あたり10,000〜20,000円程度の費用がかかり、台数が多いほどコストが膨らみます。データはそのまま残りますが、作業工数が発生します。
Qリモートデスクトップを使うにはProが必要ですか?
「接続される側(オフィスのPCなど)」はProが必要です。「接続する側(自宅のPCなど)」はHomeでも利用できます。テレワークでオフィスのPCにリモート接続する構成では、オフィス側のPCにProが必要になります。
Q中古PCのWindowsライセンスは正規品ですか?
信頼できる専門店では正規のOEMライセンスが付属したPCを販売しています。購入前にライセンス種別が明記されているショップを選んでください。くじらやでは法人向け納品時にライセンスの正規性を確認しています。詳細は法人向けページよりお問い合わせください。
この記事はくじらやスタッフのタムラが執筆・監修しています。
最終更新:2026年4月 法人向けサービスの詳細は法人向けページよりお問い合わせください。